WRITING & ARCHIVE / NOVEL

風に向かって飛び立つ白鳥のように

武市真吾 長編小説

2005年脱稿 | 400字詰め原稿用紙換算 470枚

研究者として歩もうとしていた一人の青年が、 ある事件をきっかけに一人の経営者と出会う。

尊敬。 学び。 成長。 そして、違和感と裏切り。

人を信じることとは何なのか。

人を許すこととは何なのか。

成功や権力の中で、 人は何を失うのか。

白鳥を一つのモチーフにしながら、 仕事、人間関係、正義、感謝、怒り、 そして時間によって変化していく心を描いた作品です。

ABOUT THIS EDITION

21年前の原稿を、そのまま残す

この作品を書いたのは、 私が31歳だった頃です。

かつて個人ブログでも公開していましたが、 当時は本文を細かく分け、 100回近い連載形式で掲載していました。

今回の再掲載では、 一冊の長編小説として読みやすくなるよう、 物語の転換点に合わせて 全四部・二十四章に再構成しています。

ただし、 本文そのものを2026年の文章へ書き直すことはしません。

2005年の自分が書いた文章は、
2005年の文章として残す。

Web版で新たに加えたものは、 主として「部」「章」の区切りと章題です。

その時代の自分が何を見て、 何を感じ、 どのような言葉で表現したのか。

それ自体も、 この作品の一部としてお読みいただければと思います。

CONTENTS

目次

READING

Web版の読み方

各章の冒頭と末尾には、 「前の章」「目次」「次の章」へのリンクを設けています。

途中で読むのを止めても、 同じブラウザでこのページを再び開けば、 最後に読んだ章から再開できるようにしています。

長編ですので、 一度に読み切る必要はありません。

一冊の本に栞を挟むように、 少しずつ読み進めていただければと思います。

AFTER READING

本編を読み終えた方へ

この作品には、 作者自身の経験から着想を得た部分があります。

一方で、 人物、団体、設定、出来事等には 創作および再構成を含んでおり、 実体験をそのまま記録したノンフィクションではありません。

作品を書いてから21年が経過し、 2026年になってあらためて本編や当時の資料を読み返しました。

31歳の自分が何を書こうとしていたのか。 そして、当時の応募資料には何が残っていたのか。

本編の余韻の先に、 二つの「読了後」のページを用意しています。

RELATED STORY

この作品の背景にある時代

物語の重要な舞台の一つになっている、 社長秘書として働いた20代。

毎週の社長朝礼をカセットテープから文字に起こし、 社長名義の手紙を代筆していた実際の経験については、 別のSTORYにまとめています。

社長秘書だった20代――テープを巻き戻しながら、経営を覚えた →