ABOUT

武市真吾について

自然科学から出発し、
技術、事業、経営、そして人生へ。

私はこれまで、一つの肩書きだけでは説明しにくい道を歩いてきました。

大学院では生物学を学び、社会人としては創業経営者の社長秘書からスタート。 その後、株式公開準備、新規事業、LED・光技術の研究開発、 個人事業、EC、技術営業、そして企業経営を経験してきました。

一見すると、ばらばらな経歴に見えるかもしれません。

けれど私の中では、すべてが 「与えられた条件の中で、どうすればより良く成立するのか」 という一つの問いにつながっています。

TURNING POINT

20歳で、人生の前提条件が変わりました

20歳のとき、スキー事故で右前頭部を骨折し、 硬膜外血腫を除去するための開頭手術を受けました。

命は助かりました。 しかしその後、首、肩、背中の痛み、 強い倦怠感やふらつきなど、 原因の分からない身体的不調と長く付き合うことになります。

その原因が 「脳脊髄液漏出症(脳脊髄液減少症)」 であると確定診断されたのは、事故から24年後でした。

人生には、努力だけでは変えられない条件があります。

その事実を認めることは、
諦めることとは違う。

若い頃の私は、 身体が以前の状態へ戻ることをどこかで期待していました。

しかし長い時間の中で、 考え方は少しずつ変わっていきました。

変えられないものを無理に変えようとするのではなく、 まずその存在を受け入れる。

そして、その条件の中でも変えられるものを探し、 生活や仕事の組み合わせを調整し続ける。

後に私が「変数」や「制約条件」という言葉で 人生を考えるようになった原点の一つは、 ここにあります。

LIFE GOES ON

それでも、人生は続いていく

身体に制約があるからといって、 人生のすべてが止まるわけではありませんでした。

新潟大学大学院を修了し、理学修士を取得。 社会人として最初に経験した仕事は、 創業経営者の社長秘書でした。

その後、上場を目指す企業の株式公開準備、 LEDを中心とした新規事業開発、 光技術分野の研究開発責任者などを経験しました。

会社員としての道から離れた後には、 自ら個人事業を立ち上げ、EC事業を運営。 再び技術系企業で技術営業や組織運営を経験し、 現在は中小製造業の代表取締役を務めています。

SCIENCE
自然科学
大学院で生物学を学び、理学修士を取得
MANAGEMENT
経営の現場へ
創業経営者の社長秘書、株式公開準備
TECHNOLOGY
科学技術と事業化
LED新規事業、研究開発、植物工場・光技術
BUSINESS
自ら事業を営む
個人事業、EC、ブランド運営
LEADERSHIP
企業経営
技術営業・組織運営を経て、中小製造業の代表取締役へ

私にとって重要なのは、 肩書きの数でも、ここまで到達したこと自体でもありません。

身体的な制約条件が消えたから、 これらができたわけでもありません。

制約がある状態のまま、 その時々で成立可能な形を探してきた結果として、 現在があります。

WORDS ACROSS TIME

昔の自分が残した言葉を、今の自分が読み直す

私は若い頃から、折に触れて文章を書いていました。

1997年、大学卒業時に書いた 「可能性って何だ!?」

原因の分からない身体的不調の中で残した手紙。 仕事や社会、人間について考えた20代の原稿。 そして約三年をかけて書いた長編小説 『風に向かって飛び立つ白鳥のように』

2026年になり、 そうした文章や記録を少しずつ読み返すようになりました。

興味深いのは、 現在の考え方を昔の文章へ無理に当てはめなくても、 「可能性」「立ち止まって考えること」 「変化への適応」「予防」「自然法則」といった、 今につながる問いがすでに残っていたことです。

若い頃の自分が、答えを知っていたわけではありません。

ただ、今につながる問いを、
すでに持っていたようです。

当時の文章を現在の価値観に合わせて書き換えるのではなく、 できるだけ当時の言葉をそのまま残し、 今の自分から読み解いていきたいと思っています。

話すことと書くことは、 私にとって別々の活動ではありません。

自分の中にある経験や考えを整理し、 誰かが受け取れる形へ変えていく。

その意味では、 講演も文章も同じところから始まっているのだと思います。

PHILOSOPHY

私が大切にしていること

01

受け入れることと、諦めることは違う

変えられない条件を認識するからこそ、 変えることのできる部分へ力を使うことができます。

02

出来事の意味は、時間とともに変わる

その瞬間には負にしか見えなかった出来事も、 長い時間軸の中では別の意味を持つことがあります。

03

部分ではなく、全体を見る

一つの問題だけを解決しても、 その結果として全体が壊れてしまえば意味がありません。 人生でも経営でも、全体として成立することを大切にしています。

04

正解ではなく、条件に合った最適解を探す

人によって身体も環境も能力も違います。 誰かの正解をそのまま借りるのではなく、 自分の条件に合う形を探し続けます。

ONE PERSPECTIVE

異なる世界は、私の中ではつながっています

自然科学、研究開発、新規事業、経営、EC、 家族、教育、そして身体との共生。

扱ってきた対象は大きく違います。

しかし、昔の文章まで読み返してみると、 私がしていることは、 思っていた以上に昔から変わっていませんでした。

散らばった事実を観察する。

変数を探す。

制約条件を知る。

その関係性を考える。

時間軸を加える。

見えない構造を想像する。

そして、全体が成立する方法を探す。

生物を研究していたときも、 新しい技術を事業化するときも、 会社を経営するときも、 自分自身の身体と付き合うときも、 私にとっては同じ思考の延長線上にあります。

変数が多く、制約条件があるほど、 単純な正解では問題を解けなくなります。

だからこそ、 何が変えられて、何が変えられないのか。 どこを動かせば全体がより良く成立するのか。

そう考えること自体が、 私の仕事や人生の一部になってきました。

WHY I SPEAK

そして、もう一度話してみようと思いました

30代の頃、 LED、光学、植物工場などをテーマに、 展示会、研究会、大学等で講演する機会をいただいていました。

2010年に会社を離れることを機に、 私はいったん講演活動から離れました。

それから十数年の間に、 個人事業、家族、仕事、企業再建、経営、 そして身体との共生について、 さらに多くの経験を重ねました。

52歳になった今、 もう一度、人前で話してみたいと考えています。

今度は技術だけではありません。

人は変化の中で、
どう考え、どう働き、どう生きるか。

自分の経験そのものを見せることが目的ではありません。

そこから取り出せる考え方や構造を、 聞いてくださる方が ご自身の人生や仕事へ持ち帰れる形にして お話ししたいと考えています。

MESSAGE

私だからできた、で終わらせたくない

私は、誰かに自分と同じ人生を歩いてほしいとは思っていません。

社長になる必要もありません。 大きな成果を出す必要もありません。

人には、それぞれ異なる制約条件があります。

私ができたことの三分の一でも、

「自分の条件でも、
幸せな人生を成立させられるかもしれない」

そう感じてもらえる前例の一つになれればいい。

そのために、 これまで経験してきたことを言葉にし、 講演や文章という形で残していきたいと考えています。